2026年2月10日火曜日

政党制・選挙制度・金の再設計について<途中解>

 ――「質より数」を生む構造をどう壊すか

これは結論ではない。
現時点で見えている構造上の歪みを、そのまま書き残すためのメモである。

1. 政党助成金は「政治の質」を必ず劣化させる

政党助成金は、理念としては「政治活動の健全化」だが、
実際には最悪のインセンティブを生んでいる。

  • 票=金

  • 数=正義

  • 中身は二の次

この構造のもとでは、
主張がバラバラでも「数が取れるなら寄り合う」方が合理的になる。
結果として、

  • 政策は薄くなる

  • 責任の所在は曖昧になる

  • 内部調整だけが肥大化する

これは倫理の問題ではない。
設計の失敗だ。


2. 「政党制廃止」とは思想ではなく財政問題である

「政党制の廃止」という言葉は過激に見えるが、
本質は単純だ。

なぜ国家が、
私的結社である政党に、
継続的に税金を払う必要があるのか?

結社の自由は否定しない。
政党が存在することも否定しない。
ただし、

  • 国費で

  • 数を競わせ

  • 中身に関与しない

この仕組みは、
政治をゲーム化する装置になっている。

だから本丸は
政党助成金の廃止である。


3. 中選挙区制は「排除」ではなく「濾過」である

中選挙区制に戻せば、

  • 中~小規模政党は生き残る

  • 零細・一人芸・扇動特化は淘汰される

これは排除ではない。
自然な濾過だ。

中選挙区では、

  • 瞬間風速

  • 過激な言葉

  • ネットの一発芸

は通用しにくい。
代わりに必要になるのは、

  • 地域での持続的信頼

  • 他候補との相対評価

  • 極端でないが明確な立ち位置

政治を「職業」として成立させる制度に近づく。


4. 議員歳費は上げていい。助成金は要らない

直感的には反発されるが、設計としては筋が通っている。

  • 議員歳費は今の2〜3倍でもいい

  • その代わり、政党助成金はゼロ

こうすれば、

  • 党に依存しない

  • 数合わせの動機が消える

  • 裏金・副業・利権の必要性が減る

政治家は
「党の財布」ではなく
有権者の評価だけで生き残ることになる。


5. なぜこれは通らないか(そして、それでも考える理由)

この案は、既存権力の否定を含む。
だから通らない。

  • 現役議員の多くが損をする

  • 政党運営側が全滅する

  • メディアも扱いづらい

しかし重要なのは、

通らない案ほど、
周辺制度を正す圧力になる

助成金の条件厳格化、
会計透明化、
党内民主の法制化――
中間解を引きずり出すための思考資源になる。


6.衆院選2026の観測を踏まえて

  • 小選挙区では、理念不明・責任回避型の中道勢力はほぼ壊滅した

  • にもかかわらず、比例代表により「最大野党」という地位は維持された

  • これは支持の回復ではなく、制度による保管にすぎない

  • 個人としては否定され、組織としてのみ延命される構造が、明確に観測された

  • 結果として、敗因分析も刷新も起きず、「ネットのせい」「デマのせい」という自己防衛反応だけが残った

…この選挙は、野党の敗北ではない。
比例代表制が、劣化した政治主体をどこまで温存できるかを示した実験結果である。


7. これは「完成案」ではない

これは途中解だ。
修正前提でいい。
間違っている部分があっていい。

ただし、

  • 「質より数」を生む構造

  • 政治をゲーム化する金の流れ

  • 無責任な寄り合い所帯が量産される理由

ここを設計の言葉で捉え直す必要がある。

正義ではない。
理想論でもない。
現実をマシにするための再設計メモである。


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